第6回総合月例研修会

晴天となった5月22日(水)午後2時より第6回総合月例研修会が高松別院本堂2階で行われました。今回は「玉日姫と親鸞聖人」という講題で西讃教区常福寺住職 大塚芳明氏にお話を頂きました。昨年6月に玉日姫とされる墓から人骨が発見されて以来、親鸞聖人の妻について研究が進められていますが、氏は覚如作の「親鸞伝絵」や「恵信尼消息」の本願寺中心史観だけではなく、偽作とされる「親鸞聖人正明伝」や「親鸞聖人御因縁」等の中にも史実があると話されました。現時点での結論として、九条兼実の息女・玉日姫が実在したという史料はないが、いなかったとも断定できない。善鸞の実母が存在したことは疑いないとして親鸞聖人には少なくとも二人の妻はいる、と述べられました。大塚先生のライフワークのようなテーマであり、中外日報の紙面にも度々掲載されています。講義中にも色々と質問が飛びだし、学び深い講義となりました。


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講義の様子


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大塚芳明先生


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聴講する参加者