布教連続講義

4月21日(月)午後2時より布教連続講義が高松興正寺別院本堂2階に於いて開かれました。今年4回を予定しており、御講師には浄土真宗本願寺派輔教 安方哲爾先生をお迎えして「わかりやすい御勧章の解説」という講題でお話を頂く予定です。第1回目となった今回は御勧章の成り立ちと末代無智章について話されました。御勧章が蓮如上人在世の頃の浄土異流や宗門内で盛んに行われていた善知識だのみ、十劫秘事、口称正因などの異安心を批判しつつ、信心正因、称名報恩という真宗の正義をあきらかにすること、また浄土宗の「タスケタマへ」という言葉も使って違い目を明らかにされたと説明されました。

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講義の様子

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聴講する法中

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安方哲爾先生


平成25年度第1回布教研修会

2月13日(木)午後1時半より高松興正寺別院本堂2階において平成25年度第1回布教研修会が行われました。今回の講師は前年6月の研修に引き続いて高松市国分寺町在住の元小学校校長 岡内尊重先生に「正しい言葉づかいと表現」という講題でお願いしました。底冷えのする寒い日となりましたが、14名の法中が熱心に受講しました。前回は人権、憲法の立場からのお話しでしたが、今回は感情論の立場でのお話しとなりました。質疑応答の中で、そんなに神経質にならなくてもいいのではないか、という意見も出ましたが、差別意識が強い現代社会においては不快に思う方もおられるので疑わしき言葉には気をつけて表現することが大事であると述べられました。具体的には戦争中に使われていた言葉(慰安婦、慰問、婦人など)には注意が必要であると話されました。

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布教担当者による説明

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岡内尊重先生


平成24年度第2回布教研修会

6月24日(月)午後1時より高松興正寺別院庫裏2階において平成24年度第2回布教研修会が行われました。今回の講師は高松市国分寺町在住の元小学校校長 岡内尊重先生。「差別用語と表現について」という講題でお話を頂きました。教師生活の体験を豊富に取り入れて差別や人権ということについて説明を頂きました。その中で父兄、婦人、慰問という言葉が死語になってきた背景等について話され、戦前のタテ文化がヨコ文化に変わってきた現代の新たな差別意識についても言及されました。

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講義の様子

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岡内尊重先生


平成24年度布教研修会

10月10日(水)午後1時より高松別院本堂2階において平成24年度布教研修会が開かれました。昨年度は大遠忌の関係等で行われず、ほぼ2年ぶりの研修会となりました。今回は第1組大信寺住職 川田信五先生にご指導頂きました。最初に以前、曹洞宗が行った寺院、僧侶に対する不平、不満等のアンケート結果を紹介し、続いて釈迦の初転法輪から始まっての布教の歴史について説明されました。あらためて布教することの大切さについてお話しいただきました。後半は法話の構成や内容等、所作についてもご指導を頂きました。真宗僧侶は「仏法を聞くよろこび、仏法を語るよろこび、衣を着ているよろこびを感じなければならない」と話されたことが印象に残りました。

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川田信五先生


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講義中の様子


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聴講する参加者


第2回布教研修会

6月15日(火)午後1時半より高松興正寺別院庫裏2階において第2回布教研修会が開かれました。講題は「児童虐待 ネグレストの現状と課題」という内容で講師に高松市役所女性子供相談室 支援係係長 藤田 晃三氏をお招きしてお話を頂きました。布教の枠を超えて社会問題を取り入れた内容となりました。仏様の慈悲の心を説いている私たち僧侶に現実問題として何が出来るのか考えさせられました。せっかくの貴重な機会でしたが、参加者が少なくて残念でした。

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     藤田晃三氏

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     講義の様子