第19回オンライン教学研修会
令和4年11月2日(水)18時から午後19時30分ごろまで、龍谷大学教授の玉木興慈先生を講師にお迎えし、Zoomを使用したオンライン教学研修会が開催されました。
今回も新型コロナウイルス感染拡大防止のため、自宅からのオンライン受講のみとなりましたが、多数の皆様のご参加となりました。
今回も前回に引き続き「歎異抄」に学ぶという講題でお話をいただきました。
講義の前半は、「歎異抄」第9条の唯円房と親鸞聖人の対話について再度確認し、前回の内容を復習しました。
「念仏申し候へども、踊躍歓喜のこころおろそかに候ふこと」、「またいそぎ浄土へまゐりたきこころの候はぬ」という唯円房から親鸞聖人への2つの悲痛な問いと、それに対する「親鸞もこの不審ありつるに唯円房おなじこころにてありけり」という親鸞聖人の答えについて詳しく解説していただき、このやりとりを中心に他力の悲願について学ぶ時間となりました。
講義の後半は、「十方微塵世界の 念仏の衆生をみそなはし 摂取してすてざれば 阿弥陀となづけたてまつる」という小経和讃の左訓を中心に、摂取不捨ということについて詳しく講義していただきました。
最後のまとめの際に玉木先生が、「歎異抄」の第9条では唯円さんは親鸞聖人の答えに圧倒されてばかりではなかったのかなと想像できるとおっしゃっていたのが印象的でした。