令和2年10月15日 第14回正信偈講義 布教研修会

令和2年10月15日午後1時より、高松別院にて令和2年度第2回布教研修会が行われました。新型コロナウイルス感染予防に注意し、本堂にて三密を避けて開催いたしました。ご講師は、本願寺布教使の安方哲爾先生をお招きし、第14回目となる正信偈講義です。今回は、「能発一念喜愛心、不断煩悩得涅槃」のところをご講義いただきました。

信心とは私が阿弥陀さまを信じる心ではなく、疑いのない大安堵の姿である、信心には喜びがともなうものであり真宗は喜びの多い宗教である。

また安堵心とは、私が救われるのか救われないのかという疑いや不安で心が揺るがない、ということではなく、そんな事を私が考えるまでもなく、すでに阿弥陀さまの大きなお慈悲の中にあり、お念仏がこの身に届いて下さりこの口からこぼれ出てくださるようなことである。現前の仏勅に出あうと、私が頑張って救われたいというその肩の力が、阿弥陀さまによってとりはらわれていく。

また、煩悩は心に引っ付いているものではなく、煩悩そのものが私なのである。不断、というのは自らが断つのではない、煩悩のあるがままに阿弥陀さまのおはたらきによって涅槃を得るのである。
以上のようなお話をしていただきました。

「聞いて喜べたかどうか、真宗は喜びの多い宗教だ」というお言葉がとても心に残りました。

コロナ禍で感染予防のため、リモート形式の研修会が増えていますが、今回は教区の研修会開催要件を満たしていたため、対面での研修会となりました。参加された方からは、やっぱり先生の顔を直接見られてみんなと同じ場所で座って聞くのはいいなあ、という声も聞かれました。