令和3年4月28日 第12回教学研修会

令和3年4月28日午後6時より、第12回教学研修会が開催されました。

当初、ご講師の龍谷大学教授 玉木興慈先生にお越しいただき、高松別院本堂での講義を予定しておりましたが、県内での新型コロナウィルス感染症拡大の影響により高松別院本堂を使用せず、オンラインのみの研修会に急遽変更となりました。

今回は、歎異抄第5条の講義です。

第5条は、「親鸞は父母の孝養のためとて、一返にても念仏申したること、いまだ候はず。(親鸞は亡き父母の追善供養のために念仏したことは、かつて一度もありません)」という有名な文章から始まります。お念仏は「自分の両親だけ」という狭い世界を対象にしておらず、また、お念仏は自分で努めて修める善でもないのだと述べられています。

そして、この条では、六道・四生という言葉が出てきます。親鸞聖人は六道輪廻を否定しましたが、そのあり方を否定したというよりは、輪廻というあり方であってはいけないといわれたと述べられています。人として生まれた今、南無阿弥陀仏のご縁を大事にすることこそが、いのちを大事にする事になると教えられています。

本願力にあひぬれば
むなしくすぐるひとぞなき
功徳の宝海みちみちて
煩悩の濁水へだてなし(高僧和讃)

次回も皆様お誘い合わせの上、ご参加くださいますようお願い申し上げます。