令和2年9月3日 第10回歎異抄・教学研修会 ~これからの形~

令和2年9月3日午後1時より、高松興正寺別院において教学研修会が行われました。ご講師は龍谷大学教授の玉木興慈先生をお迎えし、引き続き『歎異抄』のご講義をいただきました。玉木先生には、平成29年よりお越しいただいており、今回で第10回目の『歎異抄』のご縁となります。

本来ならば第10回『歎異抄』教学研修会は、3月11日に行われる予定となっておりました。しかし、新型コロナウイルス感染症の流行拡大がみられ、安全を考慮し、延期となりました。

新型コロナウイルス感染症の流行により、今年はご本山はじめ各寺院でも法要行事の中止や縮小などが余儀なくされ、教区内の活動も通常通りの活動は難しくなりました。しかしながら、このような状況下であっても、むしろこのような状況下であるからこそ、ご法義に触れおみのりを味わわせていただくご縁を大切にしていかねばなりません。

そこで、新しい形での研修会をということで、ご講師の玉木先生にもご協力をお願いし、今回初めてZoomを利用しリモートで参加できる形での研修会を開催することとなりました。

また、別院本堂に大型スクリーンを設置し、三密を避けた環境で会場をご用意し、リモートでのご参加が難しいという方にも通常通り受講いただけるようにしました。

当日は、初めての経験で担当員達も戸惑うことも多かったですが、日ごろは参加できなかったという方々など、いつもよりたくさんの方が受講して下さり、無事に終えることができました。

リモートで受講いただいた方からは、「日ごろは行きたいと思っていても別院まで遠く、なかなか参加が厳しかったのだが、このような形なら気軽に参加しやすい」という声や、別院で研修を受けられた方からは、「スクリーン上ではあるが、いつもと変わらない感じで受けられた」との声が聞かれました。

新しい形での研修会は初めてでしたが、新型コロナウイルス感染症の流行が終息した後も、研修会場に来られるのが難しい方でも気軽に参加しやすい研修会のあり方を、今後もいろいろと模索しながら、教区の教化活動を進めていけたらと思います。