令和元年8月2日 令和元年度 東讃教区主催 夏の寺子屋

去る八月二日、恒例の夏の寺子屋が開催されました。猛暑の中、参加してくれたのは一年生から四年生までの四十六名の小学生。会場は興正寺高松別院で行われました。

受付を済ませておうちの方が帰られると、今年初めての参加という子ども達は少し不安そうでした。開会式が始まり班ごとのオリエンテーションを終える頃には、各班からおしゃべりの声が楽しそうに響いていました。合掌礼拝の作法、経本の扱い等を習い、正信偈をお勤めし、堂内にかわいい子ども達の声が響き渡りました。

そして、今回のテーマである「自灯明・法灯明」をもとにキャンドル作り。様々な蝋の形や色を用意し、子ども達は試行錯誤しながらキャンドル作りに奮闘しました。個性豊かで色鮮やかなキャンドルが完成したときには、子ども達はたいへん喜んでいました。

別院で昼食をとった後、バスでたかまつミライエに行きました。当初の予定は徒歩で移動だったのですが、暑さ対策としてバスで移動。バスの中では風船を使ったゲームを行い、とても盛り上がりました。たかまつミライエでは、プラネタリウムを鑑賞。今年の夏に見頃を迎える木星と土星について生解説を交えながら鑑賞しました。涼しく暗い室内で非日常の時間に子ども達はプラネタリウムの世界に引き込まれていました。そしてプラネタリウム会場に隣接する平和記念館では、昭和二十年七月四日に起きた高松空襲の資料が展示されており、職員の方に解説をしてもらい、戦争を学び、平和について考えました。自分と同じような年の子どもが、戦争によって槍や刀を持ち訓練をして貧しい生活を送っていたという当時の状況をみて、子ども達は言葉を失っていました。

たかまつミライエをあとに、一休さんのとんちの物語を聞きながら、バスで別院に戻ってきました。今年は毎年恒例のスイカがおやつではなく、アイスクリームを食べ、感想文を書き、閉会式となりました。閉会式では、朝に習った作法を忘れずに讃仏偈をお勤めしました。

感想文には、来年もまた来たいと書いてくれている子どもを何人か見かけました。子ども達がみんなで仲良く、けが人もなく、楽しく過ごせたことはとても有難かったです。暑さに負けず楽しく過ごす子ども達に元気をもらいながら、今年は時間に余裕がありスムーズに運営することができました。少ない人数でご尽力くださったスタッフのみなさんに感謝します。来年からは担当者が若手になり、若い力で多くの子ども達の笑顔が見られるようにつなげていきたいと思います。