平成30年7月18日 真宗興正派東讃教区連合仏教婦人会総会・研修会(ご講師 宮本大悟 師)
7月18日の10時からお昼過ぎまで、高松興正寺別院にて、東讃教区連合仏教婦人会総会・研修会が開かれました。先日の豪雨から一転、暑さがますます厳しくなる中、各寺院の仏教婦人会の方々が朝早くから別院の本堂に足を運ばれました。
婦人会の方々による開扉・献灯・献花・献香から始まり、一同で『重誓偈』をお勤めいたしました。連合仏教婦人会会長、黒川節子さんのご挨拶では、先日の西日本豪雨に際して募金箱を作り婦人会でも寄付を募る旨と、仏教界や婦人会の将来に対する展望が語られました。
総会では、平成29年度の活動報告・会計報告・会計監査報告に続き、平成30年度の活動計画(案)と予算計画(案)を確認しました。今回の計画には「寺友さんの集い」という新たな試みが盛り込まれています。現在10ある仏婦を5つずつ2つのグループに分けて、お互いのお寺に参る機会を作ろうという試みです。婦人会会員以外の方にも広くお誘いあわせをする集いを目指します。お寺離れや仏婦の会員数の減少が懸念される昨今、危機意識の高さと真摯な活動姿勢を頼もしく感じました。
総会後の研修会では、円福寺住職宮本大悟先生の小気味好いテンポのご法話に、お参りの方もどんどん引き込まれていました。特に、宮本先生の「使命」というお言葉は、誰よりもお寺の将来のことを考えて動いてくださっている婦人会の方々の姿に重なります。法務に追われると、惰性で日々を過ごしがちですが、我々僧侶もまた、自らの「命の使い方」を具体的に模索する時であることを痛感いたします。別院の役職やお寺の住職としてのご経験に裏打ちされた先生の観点は、私も同じ香川の住職として大変勉強になりました。
閉会式では、別院前輪番葛西一浄先生がご挨拶の中で教務所長、輪番と続けて20年にわたり別院に携わった喜びを語られました。続けてこの度、別院輪番となられた柴田好政先生のご挨拶があり、布教師として教団の第一線でご活躍されてきた経験の深さを改めて感じました。恒例の『恩徳讃』を唱和した後、皆で、蕎麦が入った夏らしいお弁当を本堂でいただいて、解散となりました。
今回の総会・研修会におきましても、先頭に立って動いてくださった連合婦人会の役員の皆様、人知れずご協力くださった方々に心より感謝申し上げます。
東讃第五組 正信寺 安本正貴 記