教学研修会「第26回 歎異抄に学ぶ 第13条」開催

令和8年5月15日、玉木興慈師(龍谷大学教授)をお招きし、教学研修会を開催いたしました。この度は、対面およびオンラインの両形式にて実施いたしました。

今回、玉木先生には『歎異抄』第13条「専修賢善の異義」をテーマにご講義いただきました。前半では、第13条の概要についてご説明くださいました。『歎異抄』第11条から第18条にかけては、親鸞聖人の弟子である唯円が、阿弥陀仏の教えに対する誤った理解に対して異義を提示する内容が記されているとのことでした。第13条では、阿弥陀仏の本願が勝れているからといって、いかなる悪業も恐れないのは「本願ぼこり」という本願への慢心であり、それでは往生できないとする見解が異義として示されていることをご教示いただきました。すなわち、「善い行いをすれば往生でき、悪い行いをすれば往生できない」とする理解は誤りであるということでした。

後半では、第13条における親鸞聖人と唯円の対話を通して、異義の具体的内容についてご解説いただきました。その中で、「自分が善い心を持っているから殺さなかったのではない。逆に、殺すつもりがなくても、100人や1,000人を殺めてしまうこともあり得る」というお言葉が特に印象的でした。私たちは命ある限り煩悩を抱えて生きており、普段は善い振る舞いをしていても、悪事を行う条件が整えば罪を犯しかねないのが凡夫であるとのご指摘でした。自らの在り方について考えさせられる、大変深い内容でした。質疑応答の時間も有意義なものとなりました。

約1時間半という限られた時間の中で要点をおさえてご講義くださった玉木先生ならびに、ご聴講くださいました皆様に心より感謝申し上げます。今後もオンラインを活用し、より多くの方々にご参加いただける形を検討してまいります。

(千葉政幹 記)(通信員 幸田浄文)



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