勤式研修会(対面)開催

令和五年十一月八日、谷本俊彦先生(東讃教区香川組教信寺)をお招きして勤式研修会が開催されました。この度のテーマは「内陣、余間の出勤作法」、対面での講義となりました。最近は、コロナ禍も落ち着き別院や各寺院で四季法要、報恩講などが徐々に再開され、内陣や余間に出勤する機会が増えてきました。そんななかで、内陣、余間の出勤作法を改めて学ばせていただく良い機会になりました。

前半は、双輪念珠、中啓の持ち方や礼拝、一揖の仕方など出勤するうえでの基本的な作法を学ばせていただきました。二人一組になってお互いがお互いの作法を見て、きちんとできているかをみながら一つ一つの動きを確認していきました。普段一人でお勤めすることが多く、そんな中でくせになってしまっていた自己流の作法をきちんと改めることができました。

後半は、前半の基本的な作法を心にとめて内陣、余間出勤の実践をしました。二グループに分かれて内陣出勤と余間出勤を交互に実践しました。一回実践が終わるごとにどのタイミングで一揖するのか、どのような並びで出勤するのかなど各人が気がついたことを発言して、先生やまわりの人と共有をしあいながら実践をしました。

約二時間という限られた時間の中で要点をおさえてお話し下さいました谷本先生、お忙しい中ご参加くださいました皆様に感謝申し上げます。今回は出勤作法を学ばせていただきましたが、今後は登礼盤や声明など僧侶として必要なことを座学から実践まで通して学べる場を引き続き設けていければと思います。

(千葉政幹 記)(通信員 今井憲昭)