令和4年 高松興正寺別院 春の法要 ならびに 東讃教区主催 本山興正寺慶讃法要 ご消息披露

4月20日(水)午前10時より、高松興正寺別院「春の法要」ならびに東讃教区主催「本山興正寺慶讃法要 ご消息披露」が厳修されました。

本山興正寺慶讃法要とは、令和5年4月18日(火)~20日(木)の3日間にわたって厳修される宗祖親鸞聖人ご誕生850年、立教開宗800年、御影堂等復旧奉告法要、嗣法就任式の総称です。

この慶讃法要にあたって、昨年4月、ご門主様より全国の寺院・門信徒に宛ててご消息が発布されました。

そのご消息を各教区においても披露させていただくことになり、東讃教区ではこの度の高松興正寺別院「春の法要」に併せてご消息披露が行われる運びとなりました。

本来であれば、たくさんの方に参拝していただきたいところですが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行期であることから、今回の法要は先着40名までの事前申し込み制にさせていただきました。

また、コロナ禍で足を運びにくい方や申し込みに漏れた方のために、東讃教区のご協力により、Zoomによるオンライン配信が行われました。法要でのオンライン配信は初の試みでした。

この日は、朝から素晴らしい晴天に恵まれ、気持ちのよい一日となり、25名の方が熱心に参拝してくださいました。

午前10時より、『阿弥陀経』を正宗分にしたお勤めが行われました。
今回は、出勤者についても人数制限をさせていただきました。代表出勤として各組から組長10名に出ていただき、輪番、副輪番、責任役員2名、教務所長を加えた合計15名が内陣に入りました。外陣には、知堂4名が出勤する形となりました。

第3南組 善光寺住職の松本堅正氏が登壇を務められ、荘厳な声明と読経が堂内に響き渡りました。

別院では、新型コロナウイルスの影響により、昨年の「夏まいり」から参拝者を入れない内勤めが続いていたため、人数制限はあるものの、通常通りのお勤めができたのは、約一年ぶりのことでした。

お勤めの後は、ご消息披露があり、秦 直樹 宗務総長がご消息を力強く代読されました。

その後、一旦、休憩に入り、休憩時間中には、本堂横に展示されたご消息のレプリカを皆さん興味深く拝見されている様子でした。

休憩の後は、復演という、ご消息のお心を分かりやすくお伝えするための法話が行われました。
復演は本山布教使 御厩町 専光寺住職 佐々木安徳先生が務められました。

佐々木先生は、冒頭で浄土真宗のみ教えは「出遇い」が大切だと教えてくださいました。
出遇いは不可思議な出来事であり、人間の頭で考えたり、計算できることではありません。

その例として、先生がご自坊の過去帳を整理されていたとき、200年以上前に亡くなった顔の知らない人でも、「ご命日が自分の誕生日だった」ということで親近感が沸いたり、懐かしさが蘇るというお話をしてくださいました。

先生は続けて、人間には「この身の死」と「忘れ去られることの死」という2つの死があることを教えてくださいました。そして、忘れ去られた死を、もう一度、呼び覚ましてくださる言葉、昔の人と心を通わすことができる言葉、それが「南無阿弥陀仏」のお念仏だと教えてくださいました。

昨今は、法事も7回忌で切り上げたり、コロナ禍という状況もあって、どんどん、”いのち”と”いのち”が分断されている時代ですが、お念仏は、本来の”いのち”の”つながり”を思い出させてくれる言葉なのです。

その例として、先生が駆け出しの頃、ご先祖の100回忌の法事をされたお家のことを紹介されました。このお家の当主は、法事の前に孫たちを並べて、「お前たちの中にはこのご先祖様の血が流れている。このご先祖様はどんな苦労も乗り越えて来られた。だから、お前たちも必ず乗り越えられる。そのことを知っていて欲しいから、今日、100回忌の法事を勤めるのだ」と、今日の法事を勤めることの意味についてお話されたエピソードを紹介してくださいました。

先生は、冒頭に「出遇い」の大切さをお話されましたが、念仏のみ教えがなかったならば、私たちは今ここで出会っていません。もし、お寺がなかったならば、私たちは今ここにいません。
ですから、お寺をよく守り、まず、お念仏を申すことが大切なのです。

今回の復演では、「南無阿弥陀仏」のお念仏を通して、本来の”いのち”の”つながり”を思い出していくことの大切さを教えていただきました。

令和5年 本山興正寺慶讃法要のテーマは、「今こそお念仏-つなごうふれあいの輪」であります。

最後に、秦 直樹 宗務総長、髙松和範 教務所長、柴田好政 輪番の挨拶が続き、全員で『恩徳讃』を唱和して法要を終えました。

コロナ禍ということで、今回もおときは実施せず、午前中のみの法要となりましたが、お参りさんには、別院からのお土産として、パンとお茶が配られました。

また、オンライン配信のほうも、東讃教区内に留まらず、他教区からも申し込みがあったようで、新しい”つながり”になったようです。
心配された通信トラブルもなく、滞りなく配信を終えることができました。

式務部4名、教化参拝部8名の役職者には、法要の準備から片付けまでご協力をいただきました。この他、たくさんの方々のご協力を賜り、無事に法要を勤めることができました。

この法要に携わったすべての方に対して、厚く御礼を申し上げます。



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