平成31年 高松興正寺別院 春の法要

4月26日(金)朝座10時、昼座1時にて、高松興正寺別院 春の法要が勤修されました。
春の法要は、朝座が春季永代経法要、昼座が宗祖親鸞聖人御誕生会の併修になります。
この日は少し曇り空でしたが、暑すぎず寒すぎず、とても過ごしやすい一日となり、70人ほどの方がお参りしてくださいました。

朝座は『阿弥陀経』を正宗分にしたお勤めが行われ、第3北組 長妙寺の堀川啓史氏が法中登壇を行いました。
昼座は松尾副輪番の句頭で、『正信偈』(中拍子)をお参りさんと一緒にお勤めしました。
両座とも各組から代表出勤を賜り、自由出勤も合わせて、各座15名ほどの内陣出勤がありました。

法話は本山布教使 由良町 慈照寺住職の秋山和信先生にお願いしました。

秋山先生は、親鸞聖人のご生涯を紹介されながら、「南無阿弥陀仏」のお念仏のはたらきについて、分かりやすくお話してくださいました。また午後からは、讃岐の妙好人 庄松さんのエピソードを中心にお話され、信心の問題を取り上げられました。庄松さんが本山で帰敬式を受式中、当時のご門主に「アニキ、後生の覚悟はええか」と尋ねた話や、本山参りの帰路に、船が播磨灘で大しけに遭い、みんなが不安と恐怖で命乞いをするなか、庄松さんだけは船底で悠々と寝ており、目を覚ますや「ここはまだ娑婆か」と口に出た話、自坊の院主さんを追いかけ回して、「院主さんこれが摂取不捨ではございませんか」と説いた話など、数々のエピソードを分かりやすくお話してくださいました。最後に河西新太郎さん作詞、大川一幸さん作曲による「讃歌・庄松さん」をお参りさんと一緒に歌い、庄松さんの生き様に思いを馳せつつ、「われに任せよ 必ず救うぞ 親じゃぞよ」という、「南無阿弥陀仏」のお心を頂戴しました。

おときは、法専寺、養福寺、重蓮寺の仏教婦人会の皆様が、うどんとバラ寿司、てっぱいを振る舞ってくださいました。
毎年、別院にタケノコを持って来られるお参りさんがおられ、その方のご厚意により、今年も旬のタケノコをいただくことができました。
心のこもったおときに、お参りさんも法中も大変満足した様子でした。

この他、知堂8人、教化参拝12人の役職者、そして、坊守会からは第3北組の坊守さん2人がお手伝いに来てくださいました。
たくさんの方々のご協力を賜りまして、無事に春の法要を勤めることができました。
この法要に携わったすべての方に対して、厚く御礼を申し上げます。