平成31年高松興正寺別院 報恩講ならびに東讃教区 追悼法要
1月23日(水)昼座~25日(金)朝座まで、高松興正寺別院の報恩講が厳修されました。
法要期間中は、例年よりも暖かく、晴天にも恵まれました。
3日間で延べ150人ほどの参拝があり、長覚寺様、第3北組様、第3南組様、正音寺様が団体参拝されました。
ご門主様ご親修のもと、23日昼座は『正信偈』(中拍子)、24日朝座は『無量寿経』、昼座は『正信偈』(墨譜)、25日朝座は『観無量寿経』を正宗分にしたお勤めが行われました。
各組から代表出勤を賜り、自由出勤と合わせて、各座15名を超える内陣出勤がありました。
法話は本山布教使 奈良県橿原市 光専寺住職の脇屋好照先生をお招きする予定でしたが、先生の体調不良により、急遽、東讃教区の本山布教使4名に1席ずつお願いすることになりました。
23日昼座は、松島町 覚善寺衆徒の林 和英先生、24日朝座は、中山町 妙楽寺衆徒の川田慈恵先生、昼座は、御厩町 専光寺住職の佐々木安徳先生、25日朝座は、西ハゼ町 大乗寺住職の中原大道先生がお話くださいました。
今回の報恩講から、本山の教化スローガンである「今こそお念仏-つなごうふれあいの輪」をテーマに掲げることになり、4名の先生方がそれぞれの視点からお念仏の受け止めをお話してくださいました。急なお願いにもかかわらず、快くご法話を引き受けてくださった先生方には、この場をお借りして感謝申し上げます。
24日の朝座は、帰敬式が執り行われ、今回は5人が受式されました。
帰敬式とは、仏・法・僧の三宝に帰依し、仏弟子としての名前「法名」をご門主様から頂戴する大切な儀式です。
一般に、法名は死んだときにいただくものと思われがちですが、真宗門徒として仏道を歩み出したとき、すなわち「今」からいただくことができます。
高松興正寺別院では、毎年、報恩講で帰敬式を実施しております。
その日のお昼前には、西光寺保育所から可愛らしい園児が参拝に来られ、仏さまのお歌や手遊びを披露してくれました。
可愛らしい園児の余興に、お参りさんは終始、顔がほころんでいました。
24日の昼座では、ご門主様から御親教を頂戴しました。ご門主様は、昨年、日本各地で起こった自然災害を痛まれ、一刻も早い復興を願われました。
また、本山においても昨年6月の大阪府北部地震によって、御影堂内の柱が損傷したのをはじめ、その後の台風と合わせて境内に多大なる被害が出ました。特に御影堂は調査のため現在も立ち入りが禁止されており、その影響で、昨年11月の報恩講が内勤めにて行われたことのご報告がありました。
そのときの御親教については、各寺院に配布され、本山のホームページでは動画配信もされております。
また、期間中本堂内において、北海道江別市の念珠専門店 長岡念珠店さんによる念珠の出張販売が3年ぶりに行われました。今回は店主の長岡慶一郎さん自ら北海道よりお越しになり、24日の夜には、別院の本堂を会場にして中原大道氏とのトークイベントも行われました。
この他、休憩時間には別院から甘酒も振る舞われました。酒粕は中屋味噌さんのご厚意によるものです。
報恩講に引き続いて、1月25日(金)昼座は、東讃教区の追悼法要が勤められました。このお勤めは、教区内の法中、坊守様の追悼法要として、隔年で行われています。今回は平成29年、平成30年の2年間に亡くなられた法中、坊守様が対象となり、ご遺族も招待されました。
開式前に物故者のお名前が読み上げられ、ご門主様ご出仕のもと、『阿弥陀経』がお勤めされました。
お勤め中にご門主様から順番にお焼香が行われ、興隆正法の任を全うされた教区の先達を偲びました。
24日と25日のお昼は、おとき接待があり、相念寺・円福寺・秀円寺・長安寺・重蓮寺・光清寺の仏教婦人会の皆様が、そば・うどんを振る舞ってくださいました。
坊守会からは、会長の佐々木敬子氏、副会長の三好禎子氏、黒田千穂氏、役員の藤井伊津美氏をはじめ、綾南組から2人、第1組から2人、第2組から1人、第3南組から1人の坊守様が、3日間、ご門主様のお接待やおときの手伝いをしてくださいました。
今回の法要では、会行事 永井純信氏、副会行事 橘 正亮氏をはじめ、維那、維那補、知堂、教化参拝、総勢29名が役職に就かれ、法要の準備から片付けまでご協力を賜りました。
この他、仏教婦人会の皆様、坊守会の皆様、お供物を準備してくださった皆様など、たくさんの方々のご協力を賜りまして、無事に高松興正寺別院 報恩講ならびに東讃教区 追悼法要を勤めることができました。
この法要に携わったすべての方に対して、厚く御礼を申し上げます。