平成29年 高松興正寺別院 夏まいり
7月27日(木)午前10時より、高松興正寺別院の夏まいりが勤修されました。
暑いなかでの法要となりましたが、60人ほどの方がお参りくださいました。
夏まいりは、朝座のみの法要になります。
午前10時より、『和訳正信偈』をお参りさんと声を合わせてお勤めしました。
葛西輪番の句頭で、この日は6名の内陣出勤がありました。
お勤めの後は、葛西輪番から挨拶があり、その後、休憩に入りました。
堂内は冷房が入れられており、休憩時間には冷たいお茶やお菓子が振る舞われ、お参りさんの体調にも配慮されていました。
休憩の後は、本山布教使 西植田町 円福寺住職 宮本大悟先生による法話がありました。
宮本先生は、突然の夕立でびしょ濡れになったときでも、「鼻が下に向いていて有り難い」と言って、どんなときでもポジティブに振る舞われた、因幡の源左さんのエピソードを紹介してくださり、同じ一つの事実でも、それをどう捕えるかで生き方が変わることを教えてくださいました。
この日は「偏らない」というテーマでお話され、「自分にとって素晴らしい人の振る舞いは、お手本としてください。逆に、自分にとって嫌な人の振る舞いは、腹を立てるのではなくて、”人にこういうことをしてはいけないよ、と私に教えてくれているんだ”と受け止めてみてはどうでしょうか。素晴らしい人も嫌な人も、どちらも阿弥陀さんなのです。どちらも私に大切なことを教えてくださっています。縁があるべくして縁があるのですから、すべては今の私に必要なご縁なのです」と、阿弥陀さまのおはたらきについて、分かりやすくお話してくださいました。
また、「自分が顔を知らないご先祖でも、ご先祖のほうは私を知ってくれています。ですから、まずご先祖に感謝して、ご先祖をご縁として、仏法を聞いていきましょう。供養とは、”供に養う”とも読みます。亡き方とともに心を養っていきましょう。思い通りにならないことは考えなくていいのです。思い通りになることを頑張ればいいのです。限りある”いのちの使い方”を考えていきましょう。お念仏の教えをいただいた人は、それを誰かにお伝えする使命があります。今の自分にできることを精一杯させていただきましょう」という、アドバイスをいただきました。
とても分かりやすい語り口調で、お参りさんも元気をいただいたような様子でした。
最後に、全員で『恩徳讃』を唱和して法要を終えました。
お参りさんには、帰りにパンとお茶が振る舞われました。
内陣準備に式務から4人、外陣・参拝席の準備から当日のお手伝い、そして片付けまで、教化参拝から8人のご協力を賜りました。この他、たくさんの方々のご協力を賜り、夏まいりを無事に勤めることができました。
この法要に携わったすべての方に対して、厚く御礼を申し上げます。