平成28年6月19日 和音コンサート

6月19日、高松興正寺別院にて真宗興正派の僧侶を中心とした雅楽・声明研鑽団体和鳴会の主催で「和音コンサート」が開催されました。

今年で四回目となるこのコンサート、和鳴会の他にも高松で活躍する四つのバンドをゲストに迎え、本堂がライブハウスと化したようなひと時でした。今回は和鳴会の雅楽も少し趣向を変えて、おなじみの「越殿楽」にシンセサイザーの音色を加えたり、舞楽「還城楽」の出る手(舞人の登場曲)では雅楽の打ち物にシンセサイザーの音色とドラム音を交えて現代風にアレンジされた音楽に合わせて舞人が登場しました。奇抜とも言えるこの演出は演目のイメージを損なわないながらも、ロックなどに慣れ親しんだ方々にも好評を得ることができました。

今回出演してくれたシルバーメタリック、ソウルファンキーズ、ベニー&エキゾチックマリバンド、GANGLANDさんのバンドの皆さんもアマチュアバンドとはいえ、日頃からライブハウスなどで人気のバンドだけあって、素晴らしい演奏やステージパフォーマンスでお客さんを楽しませてくれました。その皆さんのご協力もあって、300人もの方にご来場いただき、本堂の入り口に溢れるほどの人出でした。日頃はあまりお寺にご縁のないような方にも本堂に入っていただく機会でしたので、幕間のトークではお寺や仏教にちなんだ話題がとりあげられました。

最後は出演バンドの皆さんと和鳴会の雅楽のコラボでビートルズの名曲「Let It Be」が演奏されました。曲中、出演者各々が「ありがとう」と声を掛け合ったり、握手したり、抱き合ったり、まさしく「和音コンサート」らしい光景が見られました。この和音コンサート、第一回は東日本大震災の復興を願って開催されたものです。今回の収益の一部も熊本地震の被災地支援として寄付させていただくことといたしました。


和鳴会 舞楽「還城楽」

シルバーメタリック

ソウルファンキーズ

ベニー&エキゾチックマリバンド

GANGLAND

出演バンドの皆さんと和鳴会とのコラボ