令和2年7月13日 第13回布教研修会
令和2年7月13日(月)の13時から15時まで、高松興正寺別院庫裡2階にて、浄土真宗本願寺派補教の安方哲爾先生をお招きして、第13回布教研修会が開催されました。
今回より、新型コロナウイルス感染症拡大予防の為、入室前に体温測定と手指消毒を行い、出席者は全員マスク着用で、三密を避けた対策を施した上での研修会となりました。フェイスシールドを着用された安方先生のお姿を拝見して、新しい生活様式の中でのご教化を強く意識させられました。
依経段・釈迦の教意・出世本懐について、「如来所為興出世 唯説弥陀本願海 五濁悪時郡生海 応信如来如実言」よりご講義が始まりました。阿弥陀様の全てのものを救いたいという願いを説かんがために、お釈迦様はこの世にお出ましになったのだと述べられております。
ご講義いただいた中で、「救い」についてのお話がありました。安方先生は「救い」には二つあり、一つはお浄土に生まれて悟りをひらく、もう一つは今生における「救い」である現生正定聚があり、この二つを分けて理解しないと「救い」ということは分かりづらいとお話しくださいました。
悟りをひらくということは仏教の最終目的ではあるのですが、罪深き煩悩まみれの我々にはなかなかピンと来ません。
しかし、罪深き煩悩まみれの私が阿弥陀様に摂め取られている、自分で嘘を繕う必要もないし、自分の罪を隠す事もない、私が私のまま認められ安心して生きていける道がある。そこによろこびがあり、私に居場所が与えられている事のありがたさが今生での救いであると聞かせていただきました。
次回の第14回布教研修会は、10月15日(木)13時から予定しております。皆様お誘い合わせの上、ご参加くださいますようお願い申し上げます。