平成31年1月23日 東讃教区特別研修会

平成31年1月23日、高松興正寺別院の報恩講初日、昼座の後、15時30分から東讃教区主催の特別研修会が開催されました。

奥野法衣店社長、奥野孝氏をお迎えして「袴、色衣、七条袈裟、修多羅のつけ方」という講題で講義と実演をしていただきました。

まず、七条袈裟、五条袈裟、色衣、袴、輪袈裟についての成り立ちを説明しながら、一つ一つの造りや生地の詳しい説明があり、また興正派と他派との違いなどをお話していただきました。途中何度か参加者から質問がありましたが、それにも丁寧に答えられ、お互いに確認し合って理解を深めました。

休憩の後、実技に移り、最初は七条袈裟の着け方を実演していただきました。モデルの方に実際に着けていただきながら、どういったところに注意しながら着付けるのかといったことを説明していただきました。

横被や七条袈裟の力ひもは、結び目を袈裟の後ろに隠し、見栄えよく着付けるために、最初は仮結びにしておくとよいといった説明は、実際に目にすることでよく分かりました。また修多羅の海老結びの仕方も丁寧に実演していただいたので非常に参考になりました。

次に、五条袈裟の小威儀、大威儀の結び方を実演していただきました。ここでは参加者各々が実際に体験して、正しい結び方を学ぶことができました。

最後に袴のたたみ方を実演していただいて、約二時間に渡っての講義は終了しました。

参加者からは、たくさんの質問が飛び交い、講義者も参加者も相互理解ができ、非常に有意義な講義となったように思います。

今回は、若手の方を中心にということで開催された研修会でしたが、若手の方の参加が少なく、少し残念でした。いくつかの改善すべき課題もあったように感じましたが、これからの研修会に生かしていきたいと思います。