平成30年3月6日 坊守会第2回基礎研修会

平成30年3月6日(火)午後1時半から、坊守会第2回基礎研修会が高松興正寺別院の本堂2階にて約20名の参加のもと、行われました。
今回の研修は、開耶香房(さくやこうぼう)の橋本氏をご講師にお招きして苔玉作りを行うこととしましたが、苔玉は和風な雰囲気にもモダンなインテリアにもぴったり合う、世代を問わず人気の苔園芸です。

苔玉作りに先立ち、教務所長から、自分の周りにある様々な物事から命の大切さ、無常、仏法を学ぶひとつとして今回の研修も役立てていただきたいとご挨拶いただき、その後、橋本さんに、苔玉作りの手順を一つずつ丁寧にご教示いただきました。
みんなそれぞれ好きな苗を選び、用土で丸く形を整え、苔を綿糸で巻き付けていくのですが、途中、橋本氏には各テーブルにも足を運んでいただいたので、参加者の方も同じスピードで一緒に進めていくことができ、楽しみながら無事作成できました。
その後、片付けを行い、橋本氏交えお茶を飲みながら懇談会を行ったのですが、その際、橋本氏より、育て方と管理法をご教示いただきました。水を霧吹きでかけるのではなく、全体をしっかり水につけてやること、屋外の明るい日陰、風通しの良い場所に置いておくことが大切だそうです。また、苔が育ってくると定着し、綿糸は自然になくなるそうです。

橋本氏からは、作るだけではなく少しでも長く楽しんでいただく為に、管理をしっかりしてほしいとお話がありました。手をかけすぎても、手をかけなさ過ぎてもいけないので、そこを上手く見極めて管理し育ててほしいと言われました。
参加者の方も、それぞれ苔玉の成長を楽しみにされ、苔玉作りを通してお互いに鑑賞しあったりして会話も弾み、郷土の文化にも触れる事もでき、大変有意義な研修時間になった事と思われます。また、低価格で手軽に行えるものであるため、各組における寺院での研修、門徒さんを交えた寺院での集りにおいても活用できるのではないかと考えます。

合掌