平成27年度東讃教区連合仏教婦人会研修会

小雨が降るなか平成28年5月26日、高松興正寺別院の本堂において、東讃教区連合仏教婦人会の研修会が開催されました。

先ずは、重誓偈を出席した78名の皆さんと一緒にお勤めをいたしました。その後、教務所長佐々木安徳氏より、日頃からお手伝いを頂いていることへのお礼を述べたうえで、「今こそ、寺院と皆さんとの繋がりを大事にしていかなければならないときです。」との挨拶があり、続いて、黒川節子会長より「今後もこのような会を開き、一人でも多くの方にご法話を聞いていただきたいです。」とのあいさつをしました。
研修会は、千葉憲文氏(西讃地区第7南組善性寺)をお迎えして、『現在(いま)こそお念仏』というテーマでご講演をいただきました。

最初の自己紹介の中でご自身が九州出身で友人が熊本の震災に遭われた時に思ったことは、困ったとき人間は本当に何を欲しがるのだろうということです。

それから、お正信偈の「五濁悪時群生海 応信如来如実言」(五濁の世を生きる者たちは、お釈迦さまが教えて下さったお念仏の教えを信じて生きなさい。)という一節を取り上げて、「五濁(劫濁・見濁・煩悩濁・衆生濁・命濁)の世の中に私たちはいます。時代の変化に惑わされて物事を素直に見ることができず、欲や怒りの心が盛んになっていき、便利さの中で人間としての能力も衰えて、生きるためにかえって命を粗末にしていく生き方に、お念仏の知らせてくれることは、大遠忌のテーマであった《いのち つながり よろこび》のいろんな命のお恵みやご縁のなかで私が現在(いま)いることを気づかせていただけることです。

また、一楽真先生の言葉を引用して、「満足といっても何かを手に入れてから満足するんじゃない。私が私であるところに、その人生を生き切る。これが一番大きな仕事であります。」と私自身を喜べる生き方をしていってくださいとお話していただきました。

研修会後、参加者の皆さんからは、話がよく分かってよかったですと感想を頂き外は雨模様でしたが、心は晴々としたご様子でお帰りしていく様子を見て、喜びを頂いた日でした。