東讃教区連合仏教婦人会一日研修

東讃教区連合仏教婦人会一日研修が一月十一日から十三日までの三日間、三百人以上の多くの参加を得て行われました。

今年は丸亀市の本願寺塩屋別院に初参りとして参拝させて頂きました。塩屋別院では輪番様からのご挨拶、また職員様から塩屋別院についての説明をして頂きました。塩屋別院は元和元年播州赤穂の教法寺と門徒二十二戸が塩田開墾のため、移住したのが起源とされています。享保十九年に本願寺塩屋別院となり、延享二年より現在の本堂の建築が始まり、書院・鐘楼など全てが完成するまで大工棟梁も三代にわたり約五十年の月日を要したとされています。

また塩屋別院では第一次世界大戦中の二年半、ドイツ兵の俘虜収容所として約三百三十人を受け入れ、門信徒との交流や暮らしぶりなどの貴重な写真が残されています。その際、収容所では音楽隊が結成され、たびたび演奏会も行われました。彼らが徳島県鳴門の坂東俘虜収容所に移動となり日本で初めてベートーベンの「第九」を演奏したことから、「第九」演奏の発祥地とも言われているそうです。このような説明を受け、参拝した方々も塩屋別院の歴史の重みを感じておられ、初参りにふさわしい参拝となりました。

その後、愛媛県の湯ノ浦温泉まで移動し食事と温泉を楽しみ、今治市のタオル美術館では買い物を楽しみました。

最終日は寒波の影響もあり寒さが厳しい一日となりましたが、三日間とも何事もなく参拝することができました。参加して頂いた婦人会の皆様、また初参りを快く受け入れてくださった本願寺塩屋別院の皆様に深く感謝申し上げます。

今井憲昭 記